正常圧水頭症(NPH)の主な症状とは
正常圧水頭症(NPH)は、頭蓋内圧がほぼ正常なまま、脳脊髄液(CSF)が過剰に蓄積し、脳室が拡大して脳組織を圧迫する状態です。圧力は正常でも、液体量の増加により脳の機能に異常が生じます。
主な症状(NPH三徴候)
NPHの症状は徐々に現れ、初期は見つけにくいことがあります。代表的な3つの症状は以下の通りです。
1. 歩行障害
歩幅が狭くなり、足取りが引きずるようになる、支えが必要になる、転倒しやすくなるなどの特徴があります。
2. 認知機能障害
記憶力や注意力、実行機能が低下します。特に最近の出来事の記憶が抜けやすく、古い記憶は比較的残ります。
3. 尿失禁
尿意をコントロールしにくくなり、頻繁なトイレの使用や失禁が見られます。
その他にみられる症状
- 思考の遅れ
- 性格や気分の変化
- 無関心・やる気低下
- 疲労感
- 朝方の頭痛(咳やくしゃみで悪化することも)
- 全身の脱力感や筋硬直
これらの症状は他の疾患でも現れるため、正確な診断には医師による総合的な評価が必要です。
診断と治療の重要性
上記の症状が組み合わさっている場合は、早めに医療機関を受診し、専門医に相談してください。早期に診断し適切な治療(例:脳室‑腹腔シャント手術)を受けることで、症状の改善や生活の質の向上が期待できます。
