血圧の数値は何を意味するのか?
背景
血圧は血圧計(スフィグモマノメータ)で測定し、心臓が血液を全身に送り出す際の圧力を数値化します。上の数値(収縮期血圧)は心臓が収縮して血液を送り出すときの血管への圧力、下の数値(拡張期血圧)は心臓が拡張しているときの血管内圧を示します。数値が高いほど、心臓はより大きな負荷で働いていることを意味します。
診断基準
最適血圧は120/80 mmHg 以下とされ、130〜139/85〜89 mmHg は「高正常」と呼ばれます。55 歳以上の方、糖尿病患者、肥満の方は高血圧になりやすいですが、誰にでも起こり得ます。血圧が 140/90 mmHg 以上の測定が 3 回以上続いた場合に高血圧(HTN)と診断されます。
中等度高血圧(ステージ 1)
収縮期が 140〜159、拡張期が 90〜99 mmHg の範囲がステージ 1 に該当します。この段階では、医師はまず食事・生活習慣の改善(飲酒・喫煙の削減、運動の増加)を強く勧めます。血圧は一時的に上がることもあり、緊張や風邪、アレルギー薬、激しいカフェイン摂取などが影響しますが、診断は 3 回以上の持続的な上昇が必要です。
重度高血圧(ステージ 2)
収縮期が 160 mmHg 以上、拡張期が 100 mmHg 以上がステージ 2 とされ、同様の数値が 3 回以上測定された場合に診断されます。治療方針は患者の既往歴や身体検査、血液検査の結果に基づきますが、生活習慣の徹底的な改善に加えて、薬物療法が一般的です。目標は血圧を 130/80 mmHg 以下にコントロールすることです。
誤解と対策
降圧薬を処方されたからといって、生活習慣の改善を怠る人が多く見られます。薬だけでは血圧を十分に下げられず、薬と生活習慣の両方を実践することで初めて正常血圧に近づき、場合によっては薬の使用を中止できることがあります。
