慢性高血圧とは何か
概要
高血圧(ハイパーテンション)は、血圧が正常範囲を超えて持続的に上昇した状態を指します。安静時の収縮期血圧(心臓が血液を送り出すときの最高圧)は通常115 mmHg前後、拡張期血圧(心臓が拡張して血液を受け入れるときの最低圧)は75 mmHg前後が目安です。運動やストレスで一時的に上昇することはありますが、日常的に高いままの場合は高血圧と診断されます。
症状
高血圧自体はほとんど症状がなく、患者は自覚しにくいことが多いです。頭痛やめまいが報告されることもありますが、これらは他の要因によることもあります。極端に血圧が上昇した場合は、吐き気、嘔吐、意識混濁、視覚障害などの急性症状が現れることがあります。
影響
慢性的に血圧が高い状態は、心筋梗塞、脳卒中、心不全、動脈瘤などの重大な循環器疾患のリスクを大幅に高めます。血管壁にかかる持続的な圧力は、血管の硬化や破裂(動脈瘤)を引き起こし、特に脳や肺の動脈瘤は致命的です。
原因
一次性(本態性)高血圧は明確な原因が特定できないことが多いですが、肥満、喫煙、過度の飲酒、塩分感受性などの生活習慣がリスク因子として挙げられます。二次性高血圧は腎不全や妊娠など、他の疾患が原因で起こります。
治療
高血圧は薬物療法で管理できるほか、肥満の改善、禁煙、節酒、減塩といった生活習慣の見直しでも血圧は低下します。治療は医師の指導のもとで行い、無理な運動や急激な体重減少は心血管系に負担をかける可能性があるため、専門家の監督下で進めることが重要です。
