テストステロンの概要と注意点

テストステロンの概要

テストステロンは体内でコレステロールから合成されるステロイドホルモンです。男性の精巣、女性の卵巣、そして男女共通の副腎皮質で産生されますが、産生量は性別や個人差があります。

機能

テストステロンは筋肉の増強や骨密度の向上といったアナボリック効果を持ちます。男性では精子の生成や声の低下、男性型脱毛、ひげの成長など、男性化作用が顕著です。

医療的利用とメリット

加齢に伴う男性のテストステロン不足(低ゴナド症)に対し、合成テストステロンが処方されます。ホルモン補充療法の一環として、勃起不全や性欲低下、精神・身体的活力の低下改善が期待されます。

過剰産生と合併症

女性の卵巣は通常ごく少量のテストステロンしか産生しませんが、卵巣がんや多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では過剰に分泌されることがあります。また、副腎皮質の腫瘍による副腎皮質過形成(副腎肥大)でも男女ともにテストステロンが過剰になることがあります。

使用上の注意

前立腺がんや男性乳がんの患者は合成テストステロンを使用すべきではありません。糖尿病や既往の心疾患がある方は使用前に必ず医師と相談してください。

スポーツ選手がパフォーマンス向上目的で過剰にテストステロンを摂取すると、肝機能障害や血清コレステロール上昇が起こり、心不全、脳卒中、血栓症、冠動脈疾患のリスクが高まります。

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