バイオアイデンティカルホルモン補充療法の概要と論争点

定義

バイオアイデンティカルホルモンは、体内で自然に産生されるホルモンと化学構造が同一です。

原料

バイオアイデンティカルエストロゲンとプロゲステロンの前駆体は、大豆やメキシコ産野生ヤムの根から抽出されます。

合成過程

実際に投与されるバイオアイデンティカル化合物は、植物から直接抽出されたものではありません。植物が持つベータ・シトステロールやジオスゲニンは、女性体内で産生されるホルモンとは異なる物質です。これらを化学的に合成し、エストラジオール(17β‑エストラジオール)、エストロン、エストリオール、プロゲステロンといったバイオアイデンティカルホルモンを作ります。

製剤形態

バイオアイデンティカルホルモンは、FDA承認の標準化製剤と、個々の患者に合わせて調合されたカスタム製剤の2種類があります。調合製剤はFDAの承認は受けていませんが、必ずしも品質や効果が低いわけではありません。

論争点

バイオアイデンティカルホルモンが従来のホルモン製剤より安全で耐容性が高いと主張する医師(例:ジョン・リー博士、エリカ・シュワルツ博士、ケント・ホルトフ博士)と、米国産科婦人科学会、北米更年期学会、ハーバード医科大学などの権威ある機関が「エビデンス不足」として否定する立場との間で議論が続いています。今後の研究データにより結論が変わる可能性があります。

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