コルチゾールホルモンの不均衡が示すサインと症状
はじめに
人体のホルモンは、脳下垂体をはじめとするさまざまな内分泌腺が緻密に調整しています。脳下垂体は「マスター腺」と呼ばれ、分泌するACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が腎臓の上にある副腎を刺激し、コルチゾールを産生させます。コルチゾールはストレスに対処するため、免疫機能・血糖値・血圧を調整する重要なホルモンです。
しかし、コルチゾールの分泌が過剰または不足すると、以下のような症状が現れます。
コルチゾール不均衡がもたらす主な症状
疲労感
コルチゾールが過剰になると、血中に大量のグルコースが放出されます。血糖値は上昇しますが、筋肉や臓器が利用できるエネルギーとして十分に供給されないため、糖尿病患者と同様に慢性的な疲労感を感じやすくなります。
感染症の頻発
ストレス時に分泌されるコルチゾールは免疫機能を抑制します。過剰なコルチゾール状態では免疫系が実質的に「シャットダウン」し、特に細菌感染が繰り返し起こりやすくなります。プレドニゾンなどのコルチゾール様薬が自己免疫疾患の治療に用いられるのは、この免疫抑制作用によるものです。
めまい・失神
コルチゾールが不足すると血圧が低下しやすくなります。血圧が基準値を下回ると脳への血流が不十分となり、めまいを感じたり、最悪の場合は失神に至ることがあります。
