TSHレベルが上昇する主な原因とは

TSH(甲状腺刺激ホルモン)は甲状腺の働きを調整する重要なホルモンです。成人の正常範囲は0.4〜4.5 mIU/Lとされていますが、米国臨床内分泌学会は上限を3.0 mIU/Lとすることを推奨しています。

甲状腺機能低下症

甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを産生できないと、下垂体はTSHの分泌を増やします。ホルモンが低い状態が続くと、TSHが持続的に上昇し、血中濃度が高くなります。

薬剤の影響

リチウムやアミオダロンは甲状腺ホルモンの産生を抑制し、結果としてTSHが上がります。まれに、化学療法薬、抗うつ薬、抗てんかん薬でもTSH上昇が報告されています。

ヨウ素過剰

ヨウ素が不足していない成人で、1日あたり1700〜1800 µgのヨウ素を摂取するとTSHが上昇することが、リンウス・ポーリング研究所のデータで示されています。

検査方法

TSHは血液採取後、ラボで測定します。定期的な血液検査で数値を把握しましょう。

治療法

甲状腺機能低下症にはレボチロキシン(商品名:Synthroid)などの甲状腺ホルモン補充薬が用いられます。また、ヨウ素摂取が過剰な場合は摂取量を減らし、甲状腺に負担をかけにくい薬剤へ変更することも有効です。

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