過活動副腎(クッシング症候群)の治療法
概要
過活動副腎(クッシング症候群)は、体内でコルチゾールが過剰に分泌され続けることで起こります。主な原因は、経口ステロイド薬の長期使用や、体内でのコルチゾール過剰産生です。下垂体、肺、膵臓、甲状腺、胸腺などの腫瘍が原因となることもあります。症状は体重増加、倦怠感、筋力低下、うつ、月経不順や無月経、性欲低下など多岐にわたります。早期に治療を開始すれば、コルチゾール産生を正常化し、予後を改善できます。
治療の流れ
診断を受ける
体調不良や上記の症状がある場合は、医師の診察を受けましょう。尿、唾液、血液検査でホルモンレベルを測定し、CTやMRIで下垂体・副腎の異常を確認します。
ステロイド薬の使用量を調整する
長期のステロイド薬服用が原因の場合、医師が用量を減らすことで症状をコントロールします。自己判断で減量すると、コルチゾール不足になる危険があるため、必ず医師の指示に従ってください。
手術の検討
腫瘍が原因で副腎が過活動の場合、外科的に腫瘍を除去します。下垂体腫瘍は経鼻的に、肺・膵臓・副腎の腫瘍は開腹または腹腔鏡手術で取り除かれます。手術後はコルチゾール補充薬が必要になることがあります。
放射線治療
手術で完全に除去できなかった下垂体腫瘍や、手術が適さない患者には、低線量放射線治療やステレオタクティック放射線手術(ガンマナイフ)を行います。6週間にわたる分割照射や、一回の高線量照射が選択されます。
薬物療法
コルチゾール過剰産生を抑える薬として、ニゾラール(ケトコナゾール)、リソドレン(ミトタン)、メトピロンなどが使用されます。手術前後の症状緩和や、手術が不可能な場合の代替療法として処方されます。ホルモン不足の場合は、ホルモン補充療法が必要です。
まとめ
過活動副腎は早期診断と適切な治療が重要です。医師と連携し、診断から薬剤調整、手術、放射線、薬物療法までのいずれか、または組み合わせでコルチゾールレベルを正常化し、症状の改善を目指しましょう。
