体内テストステロンレベルとは
テストステロン検査
テストステロンは男女ともに分泌される性ホルモンですが、男性は女性の約40〜60倍の量を産生します。血液検査で体内のテストステロン濃度を測定します。保険適用が一般的で、検査前の特別な準備は不要です。主な検査目的は次のとおりです。
- 男性の思春期の早期・遅延の評価
- 男性の勃起不全・不妊の原因調査
- 女性の月経不順や多毛症などの症状評価
正常なテストステロン濃度
測定単位は ng/dL(ナノグラム/デシリットル)です。一般的な基準は以下の通りです。
- 男性:300〜1,000 ng/dL
- 女性:20〜80 ng/dL
検査機関により基準範囲は多少異なるため、結果は必ず医師と相談してください。
テストステロン濃度が異常な場合のリスク
濃度が高い場合
- 精巣がん
- 卵巣がん
- 早熟性思春期
- アンドロゲン抵抗性
- 先天性副腎過形成
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
濃度が低い場合
- 思春期遅延
- 下垂体機能低下症(低下垂体症)
- プロラクチノーマ
- 精巣機能不全
- 慢性疾患全般
加齢とテストステロン
男性は年齢とともにテストステロン濃度が徐々に低下します。正常範囲が広いため、必ずしも低下が問題になるわけではありませんが、以下のような症状が見られる場合は低テストステロンが疑われます。
- 性欲低下
- 精子数減少
- 乳房肥大(女性化乳房)
低テストステロンと診断された場合、ホルモン補充療法が選択肢となります。
テストステロン補充療法
テストステロン補充は、筋肉量・骨密度・エネルギー・気分・性欲・勃起機能の改善が期待できます。投与方法はパッチ、ジェル、注射、経口錠剤などがあります。
主な副作用・リスクは以下の通りです。
- 赤血球増加(血液粘度上昇)
- 睡眠時無呼吸症候群の悪化
- 前立腺肥大や前立腺がんの進行リスク増大
- 体液貯留
- にきびの増加
- 女性化乳房
治療を開始する前に医師と十分に相談し、適切なモニタリングを行うことが重要です。
