テストステロン療法の副作用と対策

テストステロン療法は、ホルモン不足や加齢に伴うテストステロン低下を補う治療法です。経口錠剤、注射、外用剤、パッチなど様々な投与方法がありますが、副作用が出ることもあり、投与量や頻度の調整で改善できる場合があります。

肝臓への影響

経口テストステロンは肝臓で代謝されるため、稀に肝障害を引き起こすことがあります。特に長期間高用量で使用すると肝機能検査の異常が見られることがあります。

前立腺の肥大

男性ではテストステロン療法により前立腺が肥大するケースがあります。前立腺肥大やテストステロン濃度の上昇は前立腺がんリスクと関連すると指摘されていますが、現在の研究では直接的な因果関係は確認されていません。治療中は定期的に前立腺検査を受けることが推奨されます。

気分の変動

投与量が過剰だったり、注射による血中濃度の急上昇・低下があると、イライラや落ち込みといった気分の変動が起こりやすくなります。適切な投与スケジュールに調整することで軽減できます。

皮膚の刺激

外用剤やパッチ使用時に、発疹・にきび・かぶれが生じることがあります。稀に水疱や、口腔内に貼付するタイプで歯茎の刺激が起こることもありますが、通常は数週間で改善します。

既存の疾患への影響

睡眠時無呼吸症候群や心血管系の疾患を持つ人は、テストステロン投与により症状が悪化することがあります。体液貯留が増加し、血圧上昇やむくみが出やすくなるため、医師の管理下で慎重に使用する必要があります。

その他の副作用

男性では乳房の肥大・圧痛、精子数の減少、睾丸の萎縮、脱毛や体毛増加が報告されています。女性がテストステロン療法を受けると、声が低くなる、顔にひげが生えるなどの男性化症状が出ることがあります。これらは投与を中止するか、用量を減らすことで改善することが多いです。

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