甲状腺の問題

甲状腺が過活動(甲状腺機能亢進症)または低活動(甲状腺機能低下症)になると、ホルモンバランスが乱れます。過活動の場合、チロキシンが過剰に分泌され、急激な体重減少、心拍数増加、震え、不安、食欲不振、不眠、疲労、甲状腺腫などの症状が現れます。低活動の場合はホルモンが不足し、肥満、心疾患、関節痛、不妊などが起こります。

更年期

更年期になるとエストロゲンとプロゲステロンの分泌が大きく変動し、ホットフラッシュ、腹部肥満、気分の揺れ、脱毛・薄毛、不規則な月経、妊娠力低下などの症状が現れます(閉経前後の期間でも同様)。症状が強い場合は、ホルモン補充療法が有効です。

妊娠・産後

妊娠中および産後数か月はホルモンレベルが激しく変動し、体が安定するまでに1年ほどかかることもあります。この変動により、ムードスイングや頭痛、乳房の肥大、胃腸の不調(吐き気、嘔吐、便秘)などが起こります。胎盤から分泌されるホルモンが心拍数増加や甲状腺機能亢進を引き起こすことがありますが、重篤なケースは稀です。

生活習慣

薬剤、食事、運動不足、ストレスはすべてホルモンバランスに影響します。ステロイドや経口避妊薬、鎮痛薬の長期使用はホルモン変化を招きやすいです。ビタミン・ミネラルが不足し、トランス脂肪酸が多い食事はホルモンの乱れを助長します。運動不足はアナボリックホルモンの減少を引き起こし、ストレスはホルモン分泌を抑制します。原因となる習慣を改善すれば、比較的短期間でホルモンは再調整されます。

ホルモン乱用(アナボリックステロイド)

アナボリックステロイドは重傷や重病の治療に有用ですが、ボディビルやパフォーマンス向上目的で使用すると、ホルモンバランスが崩れ、攻撃性の増加、気分の変動、判断力低下、にきび、男性型脱毛、さらには肝障害や致死に至ることがあります。使用は必ず医師の管理下で行うべきです。