DHEAS(デヒドロエピアンドロステロン硫酸)レベル上昇の原因と対策
デヒドロエピアンドロステロン硫酸(DHEAS)は、腎臓の上部にある副腎皮質から分泌される性ホルモンです。男性では思春期の二次性徴の発現を助け、テストステロンやアンドロステンジオンに変換されます。女性ではエストロゲンへと変換されます。副腎の機能が異常になると、DHEASが過剰に産生され、さまざまな健康問題を引き起こすことがあります。
検査が必要な理由
DHEASの測定は副腎機能の指標となります。副腎腫瘍や癌、肥大があるとDHEASが過剰に産生されます。通常は測定しませんが、以下のような症状があると医師は検査を勧めます。
- 女性で月経停止や男性化(過剰な体毛、男性型脱毛、筋肉増強、声の低下)
- 子どもで早熟や性器の発達異常、月経異常
検査方法
DHEAS検査は血液検査です。成人は静脈から血液を採取し、幼児は指先からの血液採取(フィンガースティック)で行うことがあります。
DHEAS上昇の主な原因
- クッシング症候群(長期ステロイド使用が主因)
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 副腎腫瘍やその他の副腎機能障害
これらは顔の丸み、肩甲骨間の脂肪塊、骨粗鬆症、高血圧、糖尿病などの症状を伴うことがあります。
上昇したDHEASの治療法
原因疾患の診断と治療が基本です。具体的には、アンドロゲンレベルを調整する薬剤や排卵誘発薬、必要に応じて副腎腫瘍の外科的除去が行われます。
症状が出ない人はいるか
すべての人が症状を示すわけではありません。男性は既に男性的特徴を持つため、異常が分かりにくいことがあります。また、特定の民族ではテストステロンやDHEASが高くても目立った症状が出ないことがあります。症状の有無や重症度は個人差が大きいです。
