テストステロン治療に伴う副作用とは

テストステロンは男性の第二次性徴や性欲、攻撃性などに関与するホルモンです。加齢とともに体内のテストステロン濃度は徐々に低下し、性機能障害や筋肉量の減少などの問題が起こります。そのため、テストステロンを含むクリームやサプリメントで補充する治療が行われますが、同時にさまざまな副作用が報告されています。

ニキビ

テストステロンは皮脂腺を刺激し、顔や胸に過剰な皮脂を分泌させます。その結果、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。

脱毛・抜け毛

テストステロンの補充は、男性型脱毛症(AGA)の進行を早めることがあります。また、体毛(顔、胸、脇の下など)の過剰な脱毛が見られることもあります。

睡眠時無呼吸症候群

米メイヨークリニックの報告によれば、テストステロンは既存の睡眠時無呼吸症候群を悪化させるほか、以前は症状がなかった男性でも新たに発症させる可能性があります。

前立腺肥大

テストステロンは前立腺組織を刺激し、腫れや肥大を引き起こすことがあります。これにより排尿時の痛みや頻尿といった症状が現れます。

前立腺がん

高齢男性においては、テストステロンが既存の前立腺がんの増殖を促進するリスクがあります。がんの進行が速くなる可能性が指摘されています。

乳房疾患(女性化乳房)

テストステロン投与により、男性でも乳腺組織が肥大する「女性化乳房(ギネコマスティア)」が起こることがあります。稀に乳がんのリスクが高まる報告もあります。

不妊症

テストステロンは精子の生成を抑制し、精子数の減少や精巣の萎縮を引き起こすことがあります。その結果、妊娠能力が低下する可能性があります。

まとめ

テストステロン療法は症状改善に有効ですが、上記のような副作用リスクを十分に理解し、医師と相談しながら慎重に使用することが重要です。

ホルモン異常 - 関連記事