LHサージの遅延が排卵と黄体機能に与える影響
1. 排卵が起こらない、または遅れる
黄体形成ホルモン(LH)のピークは卵子の放出、すなわち排卵を誘発します。LHサージが起こらないと、卵胞は破裂せず、排卵は実行されません。
2. 黄体が形成されない、または機能不全になる
排卵後、破裂した卵胞は閉じて黄体を形成します。黄体はプロゲステロンを分泌し、子宮内膜を受精卵着床に適した状態へと厚くします。黄体が形成されない、あるいは機能が低下すると、プロゲステロンが不足し、内膜の準備が不十分となり、着床が妨げられます。
3. 子宮内膜が正常に脱落しない
プロゲステロンは子宮内膜の維持にも関与します。プロゲステロンが低下すると内膜は剥がれ、月経が起こります。サージが14日目前に十分に上昇しないと、内膜の脱落が不十分となり、不規則出血や過多出血を招くことがあります。
4. 不妊のリスク増大
排卵の欠如や受精卵の着床失敗は、妊娠の成立を阻み、不妊につながります。
5. 他のホルモンバランスの乱れ
月経周期は多数のホルモンが精密に調整された結果です。LHサージの遅延や不整合は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)や甲状腺機能低下症など、他のホルモン異常を引き起こす可能性があります。
