低血糖の原因は何ですか?
低血糖(低血糖症)は、体が十分なブドウ糖を産生できず、正常に機能できなくなる状態です。低血糖の症状は原因によって異なりますが、代表的なものには、皮膚のべたつきや発汗、強い空腹感、震え、倦怠感、言語障害があります。重篤な場合は、けいれん、意識消失、昏睡に至ることもあります。
糖尿病
- インスリンを使用している糖尿病患者は、インスリン過剰や食事の不規則、過度の運動などで低血糖を起こしやすくなります。そのため、血糖値を頻繁に測定することが重要です。
ホルモン分泌障害
- 副腎は血糖値を上げるホルモン(アドレナリンなど)を分泌しますが、機能低下すると低血糖が起こります。また、成長ホルモンは血糖バランスに関与しており、特に乳児や小児は成長ホルモンの欠乏で低血糖になりやすいです。
臓器障害
- 腎臓はアミノ酸からブドウ糖を生成する能力がありますが、腎機能が低下するとインスリンが血中に長く残り、血糖が低下します。さらに、腎不全患者は食欲不振で食事量が減少し、結果的に低血糖になることがあります。
- 肝臓が障害されると、肝臓が蓄えているブドウ糖を放出できなくなり、低血糖が起こります。
アルコール摂取
- 血糖が低下した際、肝臓は蓄えた炭水化物をブドウ糖に変換しますが、アルコールを摂取すると肝臓はまずアルコール代謝に優先的に取り組むため、血糖値がさらに下がります。空腹時に飲酒すると特に危険です。
胃手術
- 胃の手術(胃切除やバイパス手術など)により、食べ物が小腸へ急速に流れ込み、血糖が急激に低下することがあります。
薬剤
- 稀に、特定の薬剤が低血糖を引き起こすことがあります。代表的なものは、抗生物質のバクトリム、β遮断薬、ハロペリドール、MAO阻害薬、メトホルミン(スルホニル尿素薬と併用時)、ペンタミジン、キニジン、キニーネ、スルホニル尿素薬などです。
予防・対処法
- 医師の指導のもと、生活習慣や食事内容を見直すことで低血糖の発作を減らすことができます。原因に関わらず、低血糖は放置すると急速に重症化します。軽度の場合は、ブドウ糖タブレット、砂糖入りの菓子、オレンジジュースなどで速やかに血糖を上げましょう。意識を失った場合は、直ちに救急車(119)を呼び、医療機関での処置が必要です。
