低カリウム血症で腹部膨満が起こる理由は?

平滑筋機能の障害

カリウムは胃腸の平滑筋の収縮に不可欠な電解質です。血中カリウムが低下すると、筋肉の収縮力と協調性が低下し、腸の蠕動運動が遅くなります。その結果、内容物の通過が滞り、腹部が膨らみやすくなります。

体液・電解質バランスの変化

低カリウム血症は体内の水分・電解質のバランスを乱し、腸管内に水分やガスが蓄積しやすくなります。これがさらに腹部膨満を助長します。

腸の麻痺(低カリウム性周期性麻痺)

重度の低カリウム血症では、低カリウム性周期性麻痺と呼ばれる筋力低下や麻痺が起こります。腸平滑筋も影響を受け、蠕動運動が止まることで、著しい膨満感や便秘が生じます。

動的イレウス(アダイナミック・イレウス)

電解質異常が原因で、機械的閉塞がなくても腸の蠕動運動が低下または消失する状態を動的イレウスと呼びます。低カリウム血症はこの状態を引き起こし、腹部膨満、悪心、嘔吐、便秘などの症状が現れます。

偽閉塞(擬似腸閉塞)

低カリウム血症が進行すると、腸の平滑筋が弱くなり、協調的な収縮ができなくなります。これにより、機械的閉塞と同様の症状が現れ、重度の腹部膨満、腹痛、便秘、嘔吐が起こります。

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