虫垂コリックはどのように診断されるのか?
虫垂コリックとは
小児で繰り返し起こる原因不明の腹痛は非常に一般的です。その原因は数百に及び、診断は容易ではありません。虫垂コリックは、右下腹部に限局した反復性の腹痛を指す用語で、虫垂が異物や便で膨張することが主なメカニズムと考えられています。ただし、虫垂炎などの重篤な疾患と混同しないよう注意が必要です。
診断の流れ
虫垂コリックと診断するためには、以下の三つの条件を満たす必要があります。
- 腹痛の既往があること。
- 診察時に虫垂部位の圧痛が認められること。
- 画像検査(X線、超音波、CTなど)で異常所見が確認されること。
画像検査は、虫垂の拡張や異物の有無を評価する重要な手段です。異常が認められ、他の二条件が揃えば、虫垂コリックと診断されます。
治療法
診断が確定した場合、選択的な虫垂切除術(appendectomy)が提案されることが多いです。しかし、虫垂コリックは診断が曖昧な領域に位置するため、手術が必ずしも疼痛の根本的な改善につながるわけではありません。術後に数か月後に疼痛が再発する例も報告されています。
主な原因
虫垂コリックの原因としては、以下が挙げられます。
- 便や食物残渣などの異物による虫垂の拡張。
- 大腸内視鏡検査後の一過性の刺激。
- 寄生虫感染や炎症性疾患による重篤なケース。
特に寄生虫感染は、虫垂内に炎症を引き起こし、強い疼痛を伴うことがあります。
虫垂炎との違い
虫垂コリックと虫垂炎は症状が重なる部分がありますが、鑑別が重要です。虫垂炎では以下の症状が典型的です。
- 持続的な腹痛と圧痛(特に右下腹部)。
- 食欲不振、背部痛、悪心・嘔吐。
これらの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが求められます。
