コルチゾールの産生
コルチゾールは副腎皮質から分泌され、下垂体から放出されるACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の刺激によって合成されます。クッシング病は、下垂体が過剰にACTHを分泌することで、結果的にコルチゾールが過剰に産生される状態です。
コルチゾールの役割
コルチゾールは主にストレス応答に関与し、血中にブドウ糖を放出し、脂肪の蓄積を助け、心拍数を上げ、炎症を抑制します。過剰になるとクッシング症候群を引き起こします。
皮膚への影響
クッシング病患者は皮膚が薄くなり、あざができやすくなります。また、皮下に脂肪が過剰に蓄積し、太もも・腕・腹部・胸部などに紫色のストライプ(皮膚が薄くなった部分)が現れます。にきびも頻繁に見られる症状です。
免疫系への影響
コルチゾールは免疫機能を抑制します。そのため、免疫系が過剰に働く患者にはコルチゾール製剤が使用されますが、クッシング病では感染症にかかりやすく、創傷の治癒が遅れがちです。
循環器系への影響
コルチゾールは血圧と心拍数を上昇させ、心臓や肺に負担をかけます。血圧上昇により肺に液体がたまりやすくなることもあります。
治療法
治療は、下垂体が過剰にACTHを産生している原因や副腎が過剰にコルチゾールを産生している原因に応じて選択します。薬物でコルチゾールの作用を抑える方法や、腫瘍を外科的に除去する手術が一般的です。
