妊娠中に起こる虫垂炎の症状と対処法

症状

妊娠中に虫垂炎が起こると、急な鋭い痛みが腹部に現れます。最初はへそ付近で感じ、次第に右下腹部へ移動し、動く、くしゃみ、咳、深呼吸で痛みが増します。食欲不振、下痢または便秘、吐き気・嘔吐、ガスが出にくい、妊娠とは別の腹部膨満感、低熱が伴うことがあります。排便できれば楽になると感じることもあります。

他の疾患との類似症状

虫垂炎は便秘、骨盤炎症性疾患、婦人科系疾患、炎症性腸疾患、腸閉塞、癒着などと症状が似やすく、妊娠特有のつわりやブラクストン・ヒックス収縮とも混同されることがあります。

診断方法

医師はまず妊娠の有無を含めた問診を行い、腹部の防御反応や反跳痛、ロブシング徴候、腸腰筋徴候、閉鎖筋徴候などを確認します。尿検査で尿路感染を除外し、血液検査で感染の有無を調べます。必要に応じて超音波検査やCTスキャンで虫垂炎を確定します。

治療法

虫垂炎と診断された場合は、妊娠・胎児にリスクを与えないように注意しながら、虫垂切除術を行います。破裂の危険が高まると手術の必要性が優先されます。

合併症とリスク

虫垂が摘出されないまま放置すると、炎症が再発し腹膜炎や膿瘍が形成されます。膿瘍は膿がたまった感染部位で、さらに進行すると敗血症を引き起こす恐れがあります。妊娠中の虫垂炎は母体・胎児双方に致命的な結果をもたらす可能性があります。

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