発作の代表的な3つのタイプ
発作は、脳の電気活動が一時的に乱れることで起こります。通常、脳の電気インパルスは秩序立って協調していますが、これが途切れたり不規則になると発作が発生します。発作の種類は原因と同様に多様で、人生で一度だけ経験する人もいれば、生涯にわたって続く人もいます。
原因
発作は大きく「全般性」と「部分性」の2つに分類されます。全般性発作は脳全体が関与し、部分性発作は脳の一部だけが関与します。原因としては、脳損傷、疾患、熱などがあり、てんかん、認知症、細菌性髄膜炎などの病気や、アルコール離脱、鉛中毒、過熱なども発作を誘発します。
主な3タイプの発作
強直間代発作(トニック・クロニック)
かつては「大発作(grand mal)」と呼ばれ、全身に影響を及ぼす最も劇的な発作です。舌を噛んだり、激しい痙攣で打撲したりすることがあります。また、発作中に排尿・排便のコントロールが失われることもあります。強直間代発作は以下の4段階で進行します。
- 第一段階:意識喪失と同時に倒れます。
- 第二段階(トニック期):全身が30〜60秒間硬直します。
- 第三段階(クロニック期):激しい全身のけいれんが起こります。
- 第四段階(発作後期):深い眠りに近い状態が続きます。
欠神発作(アブセンス)
かつては「小発作(petit mal)」と呼ばれ、数秒間のぼんやりした状態に見えます。患者はぼんやりと見つめ、噛む動作をしたり、反応が鈍くなります。欠神発作は約10〜20秒続き、終了後に残る後遺症はありません。多くの場合、4歳から14歳の間に発症し、約70%は18歳までに自然に消失します。
ミオクロニー発作
ミオクロニー発作は、体の両側に急速なジャーク(痙攣)が現れます。患者は電気ショックのような感覚を報告し、物を投げたり落としたりすることがあります。主にウェスト症候群、レノックス=ガスト症候群、若年性ミオクロニーてんかんなどの症候群と関連しています。発症は幼少期が多いです。
治療
発作は抗痙攣薬(抗てんかん薬)で治療します。薬剤は多数あり、発作の種類や頻度に応じて最適なものが選ばれます。可能な限り単剤で治療することが望ましく、併用は副作用リスクを高めます。薬の血中濃度を一定に保つため、適切な投与量と血中濃度のモニタリングが重要です。代表的な薬剤としてはフェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピンなどがありますが、より効果的な新薬の研究は継続中です。
