動物実験で動物はどのように扱われるのか

ドライズ眼テスト

1944年、ジョン・H・ドライズ博士が開発したこのテストは、薬品や化学物質の眼刺激性を評価するものです。実験では、拘束したウサギの片方の目に試験物質を滴下し、もう片方は対照として残します。1時間後に目の状態を評価し、最大3週間、24時間ごとに観察を続けます。ウサギは出血や充血、潰瘍、失明などの症状を示し、実験終了後に安楽死させられます。

急性毒性テスト

化学物質の経口、皮膚、吸入による急性毒性をラットやマウスで評価します。代表的な手法は致死量50%(LD50)で、半数以上が死亡するまで投与を続けます。固定用量法や上昇・下降法は死亡ではなく重篤な苦痛が現れた時点で実験を中止しますが、動物は激しい痛み、痙攣、運動機能喪失、制御不能な発作を経験します。最終的に安楽死させ、解剖で内部損傷を調べます。

皮膚刺激テスト(ドライズ皮膚テスト)

ウサギの毛を剃った部位に試験物質を塗布し、対照部位と比較してかゆみ、腫れ、炎症の程度を評価します。しかし、皮膚の構造や厚さが人間と異なるため、結果が人間に直接適用できないことが多いです。

薬物動態テスト

ラットやマウスを用いて、毒性物質の吸収、分布、代謝、排泄速度を測定します。強制給餌、吸入、注射で単回または複数回投与し、血液サンプルを採取して濃度変化を追跡します。実験終了後は解剖し、臓器内への蓄積を調べますが、種間の肝酵素差により人間への適合性は限定的です。

熱原性テスト

熱原は体温上昇を引き起こす物質で、ワクチンや注射薬の発熱副作用を評価します。従来はウサギに試験物質を血管内投与し、体温変化を測定する「ウサギ熱原テスト」が使われましたが、ウサギの年齢や性別で結果が変わりやすく、データの信頼性が低いことがあります。現在は、カブトガニの血液中のリムルスアメーバ細胞溶解試験(LALテスト)が主流で、熱原が免疫系に与える影響を検出します。

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