セラチア・マルセサンス感染の治療と予防方法
セラチア感染症
セラチア・マルセサンスは、創傷部位や尿路、呼吸器、眼などで一般的な感染を引き起こします。尿路感染ではかゆみや灼熱感、腎臓部の痛みが見られ、呼吸器感染では喉の痛みや鼻・胸部のうっ血が主な症状です。
治療せずに放置すると、肺炎、髄膜炎、関節炎などの重篤な疾患に進行することがあります。
治療法
ほとんどの細菌感染と同様に、セラチア・マルセサンス感染の第一選択は抗生物質です。ただし、同菌は特定の薬剤に対して耐性を示すため、適切な薬剤選択が重要です。
2010年8月時点のデータでは、アンピシリン、マクロライド系、第一世代セフェム系に耐性があります。推奨される治療は、アミノグリコシド系(例:アミカシン)と抗緑膿菌ベータラクタム系(例:セフピロム)の併用です。その他、ゲンタマイシン、キノロン系、新世代セフェム系も有効とされていますが、近年ゲンタマイシンに対する耐性が増加している報告があります。
感染部位に膿瘍が形成された場合は、抗菌薬治療に加えて外科的に排膿する必要があります。
予防策
セラチア・マルセサンスは自然界に広く分布し、湿度の高い環境を好みます。そのため、浴室やシャワー・シンクのピンク色のフィルムの原因となることがあります。
感染予防のためには、医療従事者の保護具着用、手指の徹底的な洗浄、特に呼吸器デバイスやカテーテルなど医療機器の適切な滅菌が不可欠です。また、浴室などの湿った環境を清潔に保ち、カビや細菌の繁殖を抑えることも重要です。
