ヤマガタインフルエンザとは何か?

歴史

近年、B型インフルエンザウイルスの主な系統は「ヤマガタ系統」と「ビクトリア系統」の2つです。ヤマガタ系統は1988年に日本・山形で初めて確認され、1990年から2001年にかけて世界各地に拡大し、当時のインフルエンザ感染の大半を占めました。一方、ビクトリア系統は主にアジアで流行し、世界的な広がりは限定的でした。

2001年以降は、両系統が交互に優勢となり、毎年のワクチンは世界で流行する主要系統に合わせて調整されています。毎年2月に世界保健機関(WHO)と米国食品医薬品局(FDA)が会合を開き、次シーズンのワクチンに含めるA型・B型株を決定し、製薬会社はその情報を基に大量生産を行います。

重要性

過去数年間、ワクチンに採用された系統は概ね的中していましたが、近年は主要系統とワクチン株がずれるケースが増えています。米国疾病予防管理センター(CDC)の記録によれば、2001‑02シーズンから2008‑09シーズンの7シーズン中5シーズンで、B型ウイルスの系統選択が誤っていました。その結果、ワクチンの有効性が低下しています。

考慮すべき点

例として、2007‑08シーズンでは南半球の流行情報を基にビクトリア系統がワクチンに採用されましたが、米国内ではヤマガタ系統が主流となり、ワクチンは効果を示しませんでした。続く2008‑09シーズンでも同様に系統選択が合わず、再びワクチン効果が低下しました。

コインを投げるような選択

FDAのワクチン・生物製剤諮問委員会は、B型系統の選択を「毎年のコイン投げ」と表現しています。2008年2月21日の委員会議事録でも、メリンダ・ホートン博士が「どちらの系統を採用すべきかは正直言って推測にすぎない」と語っています。

予防・解決策

近年のH1N1(A型)流行を受け、ワクチンの配合は一層厳しく評価されています。ヤマガタ系統が次回ワクチンに含まれるかは、前シーズンのB型優勢系統に左右されますが、系統選択のプロセス自体が今後見直される可能性があります。

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