水痘肺炎の兆候と症状
症状
水痘の発疹期に呼吸器症状が現れる場合、これは水痘肺炎が原因である可能性があります。主な症状は咳、息切れ(呼吸困難)、速い呼吸(呼吸数増加)、皮膚や粘膜の青紫色(チアノーゼ)、胸痛です。咳とともに少量の血液が混じった痰が出ることがあります。急性期の胸部X線検査では、1センチメートル以上の結節状陰影が多数認められることが多く、結節は数年残ることもありますが、ほとんどは8週間以内に消失します。白血球数は通常正常ですが、細菌感染を示す好中球増多が見られることがあります。症状は2〜3週間で自然に改善することが多いです。
妊娠中の水痘肺炎
妊娠そのものが水痘肺炎のリスクを高めるわけではありませんが、妊婦が感染すると緊急の医療処置が必要です。治療が遅れると死亡率は40%以上に上昇します。アシクロビルの投与は死亡リスクを大幅に低減し、第一選択薬として推奨されています。
治療
γグロブリンは水痘肺炎の予防に有効と考えられますが、効果を裏付ける追加の研究が必要です。妊婦にはアシクロビル療法が推奨されます。ステロイドの使用は議論があり、一部の症例で急速な改善が見られるものの、効果が全くないケースも報告されています。初期の水痘ではステロイドは大きな害はありませんが、使用は慎重に判断すべきです。抗生物質は水痘肺炎そのものには効果がなく、二次的な細菌感染の予防・治療目的で処方されます。重症例では人工呼吸や機械的換気が必要になることがあります。
予後
水痘肺炎は軽症から重症まで幅広く、予後は病勢と治療のタイミングに依存します。腫瘍性疾患を抱える患者や、治療が遅れた妊婦では予後が不良です。病状は予測が難しく、急速に悪化することがありますが、早期に適切な医療を受けることで予後は大きく改善します。症状が現れたら速やかに医師の診察を受けることが強く推奨されます。
