概要
連鎖球菌性咽頭炎は、喉の粘膜が刺激され、痛みやかすかなかゆみを伴う細菌感染です。成人がこの感染症を放置すると、他の感染症や重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。
背景
成人の連鎖球菌性咽頭炎は、主に溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes、通称A群溶血性連鎖球菌)によって引き起こされます。この菌は非常に感染力が強く、咳やくしゃみで飛散する飛沫を介して人から人へと広がります。
リスク要因
感染は主に秋から春にかけて増加し、密集した環境での接触がリスクを高めます。特に、保育園や学校など子どもと密接に関わる職場で働く成人は、感染リスクが高いとされています。
合併症
未治療のまま放置すると、以下のような合併症を引き起こす可能性があります。
- 扁桃炎、外耳炎、鼻副鼻腔炎
- 腎臓の炎症(糸球体腎炎)や猩紅熱
- リウマチ熱――心臓の弁膜に永久的な瘢痕を残すことがあります。
予防と対策
感染予防の基本は、手指の徹底的な洗浄、くしゃみや咳の際に口と鼻を覆うこと、食器やコップの共有を避けることです。これらの対策は、特に感染が流行している季節に有効です。
注意すべきサイン
高熱や呼吸・嚥下困難を伴う場合、または抗生物質治療開始後24〜48時間以内に症状が改善しない場合は、速やかに医療機関を受診してください。早期の適切な治療が、重篤な合併症の予防につながります。
