抗生物質使用で起こる舌のコーティング(口腔カンジダ症)
カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)は、膣カンジダ症の主な原因菌ですが、経口抗生物質の使用中や使用後に舌や口腔内が白くコーティングされることがあります。これは一般に「口腔カンジダ症」または「口腔トラッシュ」と呼ばれ、軽度であれば簡単に対処できます。
識別
舌や口の中にミルク状の白いコーティングが見られます。症状は軽い不快感や出血を伴うことがありますが、ほとんどの場合は無害です。
抗生物質との関係
米国国立衛生研究所(NIH)によれば、抗生物質は腸内・口腔内の善玉菌(プロバイオティクス)を減少させ、カンジダの増殖を抑えるバランスが崩れるため、口腔カンジダ症のリスクが高まります。
予防策
プロバイオティクスを含むサプリメントや食品(アシドフィルス菌入りヨーグルト、サワークリーム、キムチなど)を摂取すると、抗生物質によるカンジダ感染の予防に役立ちます。NIHも軽度の口腔カンジダ症の予防・治療にプロバイオティクスを推奨しています。
考慮点
自宅での対処法として、プロバイオティクスの摂取、糖分の少ない食事、過酸化水素を薄めたうがい液の使用があります。症状が1週間以上改善しない場合は、医師の診察を受けることが重要です。
治療
重症例や自然改善が見られない場合は、処方薬のうがい薬(ナイスタチン含有)や、免疫低下患者に対しては経口ニゾラール(ケトコナゾール)などの抗真菌薬が使用されます。
