アルコール乱用がもたらす長期的影響
適度な飲酒は通常健康にリスクをもたらしません。女性や65歳以上の方の適量は1日1杯、男性は1日2杯とされています。これを超える飲酒は、時間とともに悪影響が蓄積し、様々な疾患のリスクが高まります。
肝臓疾患
アルコール乱用はまず無症状の脂肪肝を引き起こし、進行すると肝硬変へと至ります。肝硬変は肝組織が瘢痕組織に置き換わる状態で、飲酒を続けると命に関わります。肝硬変は不可逆的です。
心臓疾患
適度な飲酒は健康な人の心臓に有益な場合がありますが、長期的な過度の飲酒は高血圧や心臓病、脳卒中のリスクを高めます。
生殖機能への影響
男性では長期間のアルコール乱用によりテストステロンが低下し、精巣萎縮や勃起不全を招くことがあります。女性では月経不順、性欲低下、重度の場合は不妊になることがあります。
がんリスク
長期的なアルコール摂取は食道、口腔、咽頭、声帯のがんリスクを高めます。また、大腸や直腸がんのリスクも上昇します。
膵炎
膵臓はインスリン分泌や消化に関わりますが、アルコールが原因で膵炎を起こすと、激しい腹痛や体重減少を伴い、場合によっては致命的です。
脳への影響
慢性的な飲酒は神経細胞間の結合を損ない、記憶障害や性格変化、脳の機能低下を引き起こします。
