回虫(アスカリス)とは何か:特徴・原因・症状・治療法

メイヨークリニックによると、回虫は宿主の体内に寄生し、栄養を吸収して増殖する寄生虫です。中でもアスカリス(回虫感染症)は世界で最も一般的なヒト寄生虫のひとつで、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)によれば、約14億人が罹患しているとされています。世界保健機関(WHO)は、毎年約6万人が回虫感染に起因する死亡で命を落としていると推定しています。

特徴

  • 回虫は無脊椎動物の線形動物(線形動物門)に属し、体は細長く円筒形です。成虫は肉眼で見えるほど大きくなるものもあれば、顕微鏡でしか観察できないほど微小なものもあります。

    寄生虫の卵は土壌中に多く存在し、手に付着したまま口に入ることで体内に侵入します。また、皮膚を通じて侵入することもあります。

影響

  • 成虫は主に小腸に住みつき、感染と疾患を引き起こします。アスカリスの成虫は見た目がミミズに似ており、雌は太さが鉛筆ほど、長さは30センチメートルに達することがあります。1人の体内に最大100匹まで寄生することが報告され、成虫は最長で約2年生存します。

原因

  • 個人の衛生管理の不徹底が主な感染経路です。加えて、下水処理や水供給の不備、衛生環境が悪い地域でも感染リスクが高まります。

    回虫感染は貧困層や途上国に限らず、米国を含む先進国でも見られます。特に温暖な南部地域で発生しやすい傾向があります。

症状

  • 多くの感染者は無症状ですが、糞便や嘔吐物に生きた虫が混ざっているのを目にした場合は感染が疑われます。

    重度の感染では小腸が部分的または完全に閉塞し、嘔吐・激しい腹痛・不眠・不安定な睡眠が現れます。膵臓炎や命に関わる合併症が起きることもあります。

治療

  • 主な駆虫薬はメベンダゾール、アルベンダゾール(アルベンザ)、ピランテル・パモエート(ピン‑X)で、成虫の90%以上を死滅させます。完全除去には数回の投与が必要です。

    腸閉塞や虫垂炎、胆管閉塞などの合併症が生じた場合は外科手術が必要になることがあります。

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