ネズミ駆除用毒薬の種類と安全対策
ネズミの大量発生は不快であり、駆除に使用する毒薬もまた、特にペットや小児がいる家庭では危険です。ネズミ用ベイトに含まれる毒は、誤って皮膚に触れただけでも吸収されることがあり、子どもや家畜に重篤な中毒を引き起こす可能性があります。
主な毒の種類
ブロメタリン系
ブロメタリンは神経毒で、摂取後数時間で中枢神経系に障害を与え、呼吸不全により死亡します。高用量では数時間以内に過興奮、震え、痙攣が現れ、低用量でも食欲不振、嘔吐、四肢の麻痺などが出ます。ペットへのリスクが比較的低いため、家庭内での使用が推奨されることがあります。
抗凝固剤系
代表的なものにフマリン(クマリル)とワルファリンがあります。血液凝固を阻害し、出血性ショックで死亡させます。
フマリン(クマリル)
フマリンは皮膚からも吸収されやすく、鼻血、歯肉出血、血尿、重度のあざ、疲労、眼刺激、呼吸困難などの症状を引き起こします。少量でも致命的です。
ワルファリン
無臭・無味で少量で有効ですが、効果が現れるまでに約1週間かかります。近年は耐性を持つネズミが増加しています。人間に対しては胎児奇形や出血性障害を引き起こす可能性があるため、子どもや妊婦の近くでの使用は厳禁です。
ビタミンD系(コレカルシフェロール)
ビタミンD3は肝臓・腎臓・心筋に毒性を示し、過剰なカルシウム(高カルシウム血症)を引き起こします。初期症状は倦怠感、筋力低下、頭痛、嘔吐で、進行すると多尿・多飲、タンパク尿、腎不全、心不全に至り、最終的に死亡します。
安全対策と応急処置
毒薬に触れた、または誤って摂取した疑いがある場合は、直ちに医療機関へ搬送し、毒物情報センターへ連絡してください。少量でも重篤な中毒を起こすことがあります。ネズミ用ベイトは子どもやペットが届かない場所に保管し、誤食を防止してください。
