全身性ブドウ球菌感染症の症状と対処法
膿瘍(にくがたまる部位)
ブドウ球菌感染は皮膚から始まり、ほぼにきびや疽(しゅ)に似た隆起した部位ができることがあります。これらは膿がたまり、場合によっては自然に排出されますが、痛みや赤み、腫れを伴うことが多いです。
皮膚の変化
切り傷や擦り傷などの開放創はブドウ球菌感染の入り口となります。痛みや赤み、腫れがある場合は感染のサインです。また、ブドウ球菌は伝染性膿痂疹(いんせん)や蜂窩織炎に進行することがあるため、かさぶたや皮膚の炎症にも注意が必要です。
敗血症
ブドウ球菌が血流に入ると敗血症を引き起こすことがあります。肺に基礎疾患がある人はブドウ球菌性肺炎を起こし、肺膿瘍が形成されることもあります。呼吸困難、胸痛、咳、発熱などの症状が現れます。さらに、心臓の弁や骨に感染が拡がると、激しい胸痛や骨の痛み、発熱、倦怠感、腫れが生じます。
腸の症状(食中毒)
汚染された食品を摂取すると、ブドウ球菌性食中毒が起こります。摂取後1〜6時間で嘔吐、下痢、悪心が現れ、脱水症状になることもあります。通常は自然に回復し、感染期間中に他者へ感染することはありません。
トキシックショック症候群(TSS)
酸素が不足した環境でブドウ球菌が増殖すると、毒素を産生しトキシックショック症候群を引き起こすことがあります。嘔吐、下痢、高熱、筋肉痛、血圧低下、赤くはがれるような発疹が見られたら、直ちに医療機関を受診してください。重症化するとショックや致死に至る可能性があります。
