扁桃炎の種類と対処法

症状

扁桃炎の主な症状は、赤く腫れた扁桃に白い斑点が現れ、喉の痛みや嚥下困難です。頭痛、声帯炎、首や顎のリンパ節の腫れ、発熱や寒気も伴うことがあります。子供の場合は腹痛が出ることもあります。急な炎症や激しい痛み、高熱、鼻づまりがない場合は溶連菌感染が疑われます。首の硬直、48時間以上続く喉の痛み、腹痛や嘔吐がある場合は医師に相談してください。子供がよだれをたくさん垂らす、飲み込みができない場合は小児科へ受診しましょう。

ウイルス性扁桃炎

エプスタイン・バーウイルスなどのウイルスが主な原因です。血液検査で白血球数が増加または異常細胞が認められればウイルス感染と判断されます。治療は炎症を抑える対症療法が中心で、通常1〜2週間で自然に回復します。温かい塩水でうがい、温かい飲み物(お茶やスープ)を摂取し、イブプロフェンやアセトアミノフェンで痛みと熱を和らげましょう。加湿器の使用やのど飴も刺激緩和に有効です。

細菌性扁桃炎

細菌性はウイルス性より少ないですが、重症化しやすいです。A群溶連菌が原因の場合は「溶連菌性咽頭炎」と呼ばれます。喉の綿棒検査で細菌の有無を確認します。治療はペニシリン系抗生物質が主で、2日目から症状改善が見られますが、感染再燃防止のため全コースを完了する必要があります。子供が溶連菌性咽頭炎の場合、抗生物質服用後最低1日間は学校や保育園に復帰できません。

扁桃摘出手術(扁桃切除術)

成人で扁桃炎が重症化した場合を除き、手術はあまり行われません。頻繁に重い喉の感染を繰り返す、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、呼吸・嚥下困難がある子供は扁桃摘出術が推奨されます。腫れた感染した扁桃が原因で膿瘍ができた場合も手術で対処します。多くの患者は手術当日に退院でき、回復には最大で2週間かかります。カプセル内摘出術は扁桃組織の一層を残すことで喉の筋肉を保護し、回復が早く痛みも軽減しますが、稀に再感染のリスクがあります。

注意点・合併症

放置した扁桃炎は気道閉塞を招き、睡眠時無呼吸症候群になることがあります。扁桃と軟組織の間に膿がたまる膿瘍は、軟口蓋まで広がり、まれに血流に侵入する危険があります。また、溶連菌の一部株は腎炎やリウマチ熱を引き起こすことがあります。早期の診断と適切な治療が重要です。

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