多発性骨髄腫の原因とは?

多発性骨髄腫(マルチプル・マイローマ)は、血液がんの一種で、骨髄にある形質細胞が異常増殖し、がん化する疾患です。形質細胞は免疫系の重要な構成要素で、抗体を産生して感染や病気と戦いますが、骨髄腫ではこれらの細胞が異常化し、血流を通じて骨髄に蓄積し、正常組織に永続的なダメージを与えます。適切な治療で管理は可能ですが、根治は難しいため、原因やリスク要因を正しく理解することが重要です。

リスク要因

  • 正確な原因は不明ですが、男性に多く、45歳以上で発症が増え、年齢が上がるほどリスクが高まります。患者の大半は65歳以上で、特にアフリカ系アメリカ人のリスクが最も高いとされています。

化学物質・放射線への曝露

  • 放射線への継続的な曝露はリスクを上昇させる可能性があります。放射線検査や治療を行う医療従事者が対象です。また、石油関連産業の従事者でもリスクが指摘されていますが、全体の症例数に占める割合は極めて小さいとされています。

遺伝的要因と体質

  • 家族内に多発性骨髄腫患者がいる場合、発症リスクは約4倍に上がります。ただし、家族歴がなくても発症することがあります。染色体異常も関与しており、特に13番染色体の欠失は腫瘍をより攻撃的にし、治療抵抗性を高めるとされています。

他の形質細胞疾患との関係

  • 単クローン性ガンマパチー(MGUS)や孤発性形質細胞腫があると、多発性骨髄腫への進行リスクが高まります。MGUSは形質細胞が異常タンパク質を産生する状態で、将来的に骨髄腫や他の血液・骨のがんに移行することがあります。孤発性形質細胞腫は腫瘍が1か所に限局している状態で、放置すると多発性骨髄腫へと進行する可能性があります。

主な症状

  • 初期症状は他の疾患と似通っており、背中の骨痛、脊椎の骨折、倦怠感、過度の喉の渇き、頻繁な感染、持続的な発熱、原因不明の体重減少、吐き気、便秘、頻尿などがあります。診断は血液検査、X線、尿検査、必要に応じた生検などを組み合わせて行います。これらの症状が見られたら、速やかに医師に相談してください。

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