抗体が免疫で果たす4つの役割
1. 中和作用
抗体は病原体に結合し、細胞への侵入を阻止します。例として、SARS‑CoV‑2 のスパイクタンパク質に対する抗体は、ウイルスがヒト細胞の ACE2 受容体に結合するのを防ぎ、感染を防止します。
2. オプソニン化
抗体が病原体表面に結合すると、マクロファージや好中球などの食細胞にとって「目印」となります。このオプソニン化により、病原体は貪食されやすくなり、速やかに除去されます。
3. 補体系の活性化
一部の抗体は補体(コンプリメント)を活性化し、連鎖的にタンパク質が集合して病原体の細胞膜に孔を開けます。結果として病原体は溶解・死滅します。
4. 抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)
抗体が感染細胞上の抗原に結合すると、ナチュラルキラー(NK)細胞や単球が抗体のFc領域に結合し、細胞毒性分子を放出して感染細胞を破壊します。
以上のように、抗体は免疫防御の要として多様な機構で病原体や感染細胞を排除します。
