組織適合性抗原(HLA)とは:自己と非自己を理解する

組織適合性抗原(HLA)とは

ヒト白血球抗原(HLA)は、細胞表面に発現するタンパク質で、免疫系が自己と非自己を識別する上で重要な役割を果たします。

主なポイント

1. 多様性

HLAは多数の遺伝子(HLA遺伝子)によって決定され、これらは高度に多型であるため、個人ごとにさまざまな抗原が存在します。

2. 発現部位

主に白血球(リンパ球、マクロファージ、樹状細胞など)の表面に発現しますが、他の細胞でも発現することがあります。

3. 機能

HLAはタンパク質の断片(ペプチド)をT細胞に提示し、細胞性免疫応答を誘導します。

4. HLAタイピング

個人のHLA型を判定することをHLAタイピングと呼び、臓器移植や輸血の適合性評価に不可欠です。

5. 臓器移植との関係

ドナーとレシピエントのHLAが一致すれば、移植片に対する免疫拒絶反応のリスクが低減します。

6. 疾病との関連

特定のHLA抗原は疾患感受性と関連しています。例として、HLA‑B27は強直性脊椎炎のリスク増加と関係しています。

HLAの理解は免疫学、移植医療、疾患研究の基礎となります。

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