連鎖球菌感染症:グループAとグループBの違い

連鎖球菌とは?

連鎖球菌は形態がさまざまある細菌で、軽症から致死的な感染まで幅広く引き起こします。感染は皮膚表面に留まる非侵襲性と、血流に侵入する侵襲性に大別され、後者は特に小児・高齢者・免疫低下者に重症化しやすいです。

グループA連鎖球菌(Group A Strep)とは

主に非侵襲性で現れ、喉の炎症(いわゆる溶連菌性咽頭炎)や軽い皮膚感染(膿痂疹)を引き起こします。軽症例は症状がほとんどなく報告されにくいのが特徴です。侵襲性は極めて稀で、10万人に1人程度が罹患しますが、壊死性筋膜炎や連鎖球菌性ショック症候群は致死率が25〜35%に達します。

症状と治療(グループA)

発熱・高熱・めまい・意識混濁など全身症状に加え、壊死性筋膜炎では創部の腫脹・紅斑、ショック症候群では全身に広がる紅い発疹が見られます。これらの症状が現れたら速やかに医療機関を受診し、抗生物質による治療が基本です。治療開始までの間は他者への感染を防ぐため、できるだけ隔離しましょう。

グループB連鎖球菌(Group B Strep)とは

グループAよりはまれですが、母体の腸管や膣内に常在し、出産時に新生児へ移行しやすいです。新生児は髄膜炎や肺炎を起こすことがあり、出生後2,000人に1人が罹患します。感染した新生児の死亡率は約10%で、生存した場合でも脳障害などの後遺症が残るリスクがあります。

症状と治療(グループB)

発熱・筋緊張・呼吸困難・けいれん・不規則な泣き声・授乳拒否などが主な症状です。症状は出生直後に出る早期発症と、生後1週間~6か月に出る遅発性に分かれます。早期の医療介入が回復の鍵となりますが、親が新生児の微細な変化に気付くのは難しいことが多いです。治療は静脈内抗生物質投与と入院管理が標準です。


※上記は一般的な情報であり、個別の診断や治療は必ず医師に相談してください。

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