グラム染色後の黄色ブドウ球菌の見え方は?

黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、表在性から全身性まで幅広い感染症を引き起こす代表的なヒト病原菌です。疱疹、膿痂疹、創傷感染、肺炎などが代表例で、診断の第一歩としてグラム染色がよく用いられます。

グラム染色とは

グラム染色は細菌をグラム陽性(青)とグラム陰性(赤)に分ける鑑別染色です。染色したスライドを顕微鏡で観察し、どちらのグループに属するかを判断します。細菌の細胞壁構造が染色結果に直接影響します。

染色手順

グラム染色は4つのステップで行われます。

  1. 結晶紫(一次染色):標本に紫色の染料を滴下し、細胞内に染料が浸透させます。
  2. ヨウ素(マルダント):染料を固定し、細胞壁に結合させます。
  3. 脱色剤:細胞壁の構造に応じて染料が保持されるか洗い流されます。グラム陽性は紫を保持し、グラム陰性は失います。
  4. サフラニン(対染色):残った細胞に赤色を付け、グラム陰性菌を赤く染めます。

細胞壁の特徴

黄色ブドウ球菌は厚いペプチドグリカン層を持つグラム陽性菌です。この層が結晶紫を保持させ、紫色に見える原因となります。

形態学的特徴

形態は球菌(コッカス)で、細胞分裂が2平面以上で行われるため、四分子団(テトラド)やブドウ房状(クラスター)に配列します。

最終的な観察像

グラム染色を施した標本を顕微鏡で観察すると、黄色ブドウ球菌は「グラム陽性球菌(紫)で、四分子団やクラスター状に集まっている」ように見えます。

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