ブラックカビが引き起こす浸潤性疾患
概要
1999年のメイヨークリニックの調査によると、米国では約3,700万人がカビによる慢性副鼻腔炎に悩まされています。「ブラックカビ」は黒く粘性のあるカビ全般を指す俗称ですが、特に有毒な株が浸潤性疾患を引き起こすことがあります。
主な原因菌
- アスペルギルス属、クラドスポリウム属、ムコール属などの一般的な真菌。
- 特に有毒とされるStachybotrys chartarum(黒カビ)が浸潤性疾患の主要因とされています。
曝露経路
湿度が高い場所、特に水に浸った木材や断熱材に繁殖しやすいです。接触、吸入、皮膚の開放創から体内に侵入します。
ハイリスク群
- 乳幼児
- 妊婦
- 高齢者
- 免疫力が低下している人(例:HIV/AIDS患者、臓器移植・化学療法後の患者)
機会感染としての特徴
ブラックカビによる浸潤性疾患は稀で、免疫抑制状態の人に限って発症する機会感染とみなされます。
早期診断法
- 白血球数の増加(過活動)を測定
- 肺機能検査(スパイロメトリー)
- 皮膚プリックテストによるアレルギー反応の確認
主な症状
頭痛、めまい、倦怠感が典型的です。長期間の曝露により、重篤な肺疾患を引き起こすこともあります。
