黒死病(腺ペスト)の原因は何ですか?
黒死病(腺ペスト)の原因
黒死病は、細菌 Yersinia pestis(イェルシニア・ペスティス)によって引き起こされます。
細菌の特徴と感染経路
Y. pestis はグラム陰性の棒状細菌で、主にノミを媒介します。ノミの腸内に生息し、ノミが人を刺すと細菌が逆流し、人体に侵入します。
症状と重症例
感染すると、発熱、寒気、リンパ節の腫脹(腺ペストの腫瘍、バブー)や皮膚の病変が現れます。重症化すると致死的です。
歴史的な流行
Y. pestis は中央アジアが起源と考えられ、交易路を通じて世界へ拡散しました。最も有名なのは14世紀ヨーロッパの黒死病で、推定7500万〜2億人が死亡しました。その後も19世紀までヨーロッパやアジアで周期的に流行しました。
現代の状況と治療
現在でも腺ペストは一部地域で発生し、主にアフリカ、アジア、南米の農村部で報告されています。抗生物質で治療可能で、早期に治療すれば予後は良好です。
