アメーバが引き起こす主な疾患とは?
アメーバはさまざまな感染症の原因となります。以下に代表的な疾患と主な症状、感染経路を紹介します。
アメーバ症(Amoebiasis)
原因菌:Entamoeba histolytica。汚染された食物や水を摂取することで感染し、軽度の下痢から重度の赤痢まで症状は幅広いです。主な症状は腹痛、発熱、吐き気、下痢です。
アカントアメーバ角膜炎(Acanthamoeba Keratitis)
原因菌:Acanthamoeba属。コンタクトレンズを適切に清潔にしない使用者に多く見られ、角膜に重篤な感染を起こします。症状は目の痛み、充血、視力低下です。
バランチジア症(Balantidiasis)
原因菌:Balantidium coli。熱帯・亜熱帯地域で主に報告され、大腸に寄生します。下痢、腹痛、体重減少が典型的な症状です。
ナエグレリア・フォウレリ髄膜脳炎(Naegleria fowleri Meningoencephalitis)
通称「脳食アメーバ」。Naegleria fowleriが汚染された湖沼や温泉の水を鼻腔から体内に取り込むことで中枢神経系に致命的な感染を引き起こします。激しい頭痛、発熱、吐き気、嘔吐が主症状です。
肉芽腫性アメーバ性脳炎(GAE)
原因菌:Acanthamoeba、Balamuthia mandrillaris、Naegleria fowleriなどの自由生活性アメーバ。脳内に肉芽腫を形成し、頭痛、痙攣、意識障害などの神経症状が現れます。
早期に診断すれば多くのアメーバ感染は治療可能です。手洗いの徹底や汚染水の摂取回避など、日常的な衛生管理が予防の鍵となります。
