クローン病の血液検査マーカー
クローン病は炎症性腸疾患(IBD)の一種で、消化管に炎症、疼痛、痙攣を伴います。血液検査だけで確定診断はできませんが、いくつかの検査結果が病態の手がかりとなります。
血液検査の目的
米国家族医師会(AAFP)によれば、症状や身体所見からクローン病が疑われる場合に血液検査が行われます。ただし、血液検査単独では病気の有無を確定できません。
血液検査で得られる所見
- ビタミン欠乏(特にビタミンB12や葉酸)
- 貧血(赤血球数の減少)
- 炎症マーカーの上昇(CRP、ESR)
- 電解質・塩分バランスの異常
血中抗体の検出
メイヨークリニックの報告によると、クローン病と他のIBDを区別する特定の抗体(ASCAなど)が血中で検出されることがあります。しかし、すべての患者がこれらの抗体を持つわけではありません。
追加の診断手段
血液検査に加えて、以下の検査がクローン病の診断に用いられます。
- シグモイドスコピー(S状結腸の直接観察)
- 大腸内視鏡検査(全結腸の観察と組織採取)
- バリウム注腸検査
- 便潜血検査や便中の炎症マーカー測定
留意点
血中にクローン病関連抗体が検出されても、必ずしも病気があるとは限らないことに注意が必要です(メイヨークリニック)。診断は臨床所見と複数の検査結果を総合的に判断します。
