セリアック病:症状・影響・健康リスク
セリアック病は体にどのような影響を与えるか
セリアック病は自己免疫疾患で、小腸の粘膜が炎症を起こします。この炎症により、小腸の表面にある微細な指状突起(絨毛)が損傷し、栄養素の吸収が妨げられます。結果として、以下のような症状や合併症が現れます。
- 体重減少
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 倦怠感
- 貧血
- 骨粗鬆症
- 栄養不良
- 皮膚発疹
- 神経症状
発症率はどの程度か
セリアック病は人口の約1%に見られる比較的一般的な疾患です。女性にやや多く、家族内で遺伝しやすい傾向があります。発症は年齢に関係なく起こりますが、20〜40歳の成人で診断されることが多いです。
リスクが高い人
以下のような背景を持つ人はセリアック病のリスクが高まります。
- 家族にセリアック病患者がいる
- 欧州系の血統
- 1型糖尿病、橋本病、その他自己免疫疾患を持つ
- ダウン症候群やターナー症候群など染色体異常がある
診断方法
診断は血液検査と小腸生検で行います。血液検査ではセリアック病に特有の抗体(tTG抗体など)を測定し、陽性の場合は小腸の生検で絨毛の損傷を確認します。
治療法
唯一の根本的治療はグルテンフリー食です。小麦、ライ麦、大麦に含まれるタンパク質「グルテン」をすべて排除することで、小腸の回復が促され、症状が改善します。
長期的な予後
グルテンフリー食を厳守すれば、ほとんどの患者は健康で通常通りの生活が可能です。治療せずに放置すると、栄養不良、骨粗鬆症、さらにはがんなど重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
