過敏性腸症候群(IBS)の主な症状
過敏性腸症候群(IBS)は、俗に「過敏性結腸」や「痙攣性結腸」と呼ばれる消化器疾患です。典型的な症状がはっきりしているため、多くの患者は自分がIBSであることを自覚しています。症状を正しく把握すれば、食事の改善や適切な薬物療法でコントロールできる可能性があります。
腹痛・痙攣
腹部に痛みや痙攣感を伴うのは、結腸の筋肉が収縮したまま弛緩しにくくなるためです。通常、結腸はリズムよく収縮・弛緩しながら食物を直腸へと運びますが、過敏性結腸では筋肉が長時間収縮し続け、痙攣が痛みとして現れます。
下痢
結腸が長時間収縮し続けると、消化された食物が腸内を速く通過します。その結果、腸壁が水分を十分に吸収できず、便が水っぽくなります。
便秘
逆に、結腸が過度に弛緩すると食物の通過が遅くなり、腸壁が水分を多く吸収します。そのため便が乾燥・硬化し、排便が困難になります。
膨満感・ガス
食物が結腸に速く届くと完全に消化されず、腸内で発酵してガスが発生します。これが膨満感や放屁の原因となります。
粘液の混入
過敏性結腸の便には、他の症状がなくても粘液が混ざることがあります。これは症状が悪化する前兆となるため、食事管理のサインと捉えるべきです。
