髄質スポンジ腎(MSK)の概要と合併症
MSK(髄質スポンジ腎)の概要
MSKは先天性の腎臓奇形で、腎臓の細管内に嚢胞ができ、尿の流れが部分的に妨げられます。嚢胞が腎臓全体に広がるため、海綿状の外観を呈し、これが名称の由来です。尿の排出が遅れることで、感染症や結石、血尿などの合併症が起こりやすくなります。
腎盂腎炎(腎臓感染症)
腎盂腎炎は腎臓に細菌やウイルスが感染する疾患で、腎臓が血液から老廃物を濾過する際に感染が血流に広がるリスクがあります。主な症状は背部・側腹部・鼠径部の痛み、発熱、頻尿・強い排尿欲求、排尿時の痛みです。
尿路感染症
尿の排出が不十分だと、膀胱や尿道、尿管に細菌が増殖しやすくなります。感染は上行性に腎臓へ広がることがあるため、尿路感染症は速やかに治療すべきです。1回の感染が再発リスクを高めることが知られています。
血尿
MSK患者で血尿(血尿症)が見られる場合、腎盂腎炎、尿路感染症、腎結石、腎臓の損傷やがんの可能性があります。ただし、MSK自体が腎不全に至ることはまれです。
腎結石
腎結石は尿中のミネラルや老廃物が腎臓に蓄積して形成されます。背部や鼠径部、男性では陰嚢に激しい痛みを伴います。研究によれば、腎結石患者の約20%がMSKを併発しています。
