腎移植後、元の腎臓はどうなるか?

腎移植後の元の腎臓の経過

1. 元の腎臓が機能し続ける場合

移植後も元の腎臓が尿を産生し続けることがありますが、時間とともに機能は徐々に低下します。低下の速度は個人差があり、緩やかでも急速でもあります。機能している元の腎臓は、免疫抑制薬の投与量や血液検査の管理に影響を与えることがあります。

2. 元の腎臓を摘出する場合

手術前または移植手術中に、元の腎臓を外科的に除去することがあります。摘出の判断は、基礎疾患の状態や腎臓自体のリスクを総合的に評価して行われます。残っている腎臓が以下のような問題を引き起こす可能性があるためです。

  • 慢性感染の温床となり、移植腎に感染が波及する恐れ
  • 高血圧の原因となり、移植腎に負担がかかる
  • 免疫系が異物と認識し、免疫拒絶反応を誘発する可能性
  • 腎結石が再発し、移植腎にも石ができるリスク
  • 腎臓と移植腎の間に瘻孔(ろうこう)が形成され、体液・電解質バランスが乱れる

3. 機能しないまま元の腎臓を残す場合

腎臓自体がリスクをほとんど伴わないと判断された場合、摘出せずにそのまま残すことがあります。この選択は、手術の難易度や患者の全身状態を考慮して決定されます。

元の腎臓の扱いは患者ごとに異なり、腎移植チーム(医師、外科医、看護師、薬剤師など)が患者の健康状態とリスク・ベネフィットを総合的に評価して最適な方針を決めます。

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