CRRTのTMPトラブルシューティング方法

Continuous Renal Replacement Therapy(CRRT)は、血行動態が不安定な重症患者に対し、低速で液体除去を行い、体液バランスを維持する治療です。多くのメーカーがCRRT装置を提供していますが、機械の構造はシンプルで、トランス膜圧(TMP)のトラブルは装置全体を止めずに解決できることが多いです。

基本的な流量設定

  • ダイアリシート液・置換液の流量:1〜3 L/h
  • 血液流量:80〜120 mL/min
  • エフルエント流量=液体除去量+置換液量+ダイアリシート液量

低すぎる流量では対流的な溶質除去効果が得られません。

高TMPの主な原因

  1. 濾液ライン(緑色)の閉塞:クランプや折れ曲がりがあるとTMPが急上昇します。
  2. フィルターの血栓形成:徐々にTMPが上がるのはフィルターが詰まっているサインです。
  3. 血液流量とダイアリシート流量のバランス不良:治療開始時にTMPが高い場合、血液流量に対してダイアリシート流量が過剰である可能性があります。

トラブルシューティング手順

  1. 濾液ラインの確認:機械側の接続部からバッグまで、クランプ・折れ曲がり・閉塞がないか順にチェックし、障害物を除去します。
  2. フィルターの血栓除去:プレディリューション率を上げ、ポストディリューション率を下げてみます。救援ラインで回路をフラッシュし、フィルター内の血栓を洗い流します。フラッシュで回復すれば治療を継続し、フィルターが著しく詰まっている場合は血液を温存しつつフィルター交換を行います。
  3. 流量の再調整:交換レートを下げるか、血液流速を上げます。ポンプとバランスキーを操作し、装置が正常に作動することを確認します。

上記の手順を順に実施すれば、TMP上昇の原因を特定し、治療を中断せずに対処できます。

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