未下降精巣(未降精巣)とは

未下降精巣は、出生直後に陰嚢へ降りてこない精巣の状態で、乳児の男児に見られます。通常、精巣は出生直前または出生直後に腹部から陰嚢へ移動しますが、未下降の場合は腹部に留まります。

原因

未下降精巣の正確な原因は不明ですが、以下のリスク要因が関係するとされています。低出生体重、早産、遺伝的要因、肥満、妊娠中の母親のアルコールやタバコの使用、1型・2型糖尿病や妊娠糖尿病などです。

合併症と注意点

治療せずに放置すると、将来的に不妊(精子数減少や質低下)や精巣捻転(血流遮断で精巣が失われる)、鼠径ヘルニア、精巣がんのリスク増加などの合併症が起こる可能性があります。

治療法

主な治療は手術です。外科医が精巣を陰嚢へ優しく移動させ、縫合して固定します。その他、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)注射によるホルモン療法や、欠損した精巣の代替としてインプラントを行うこともあります。

医学的状態 - 関連記事