前庭神経炎(ベスティビュラーネウリティス)
原因
前庭神経炎は、前庭神経がウイルスに感染することで起こります。主にヘルペスウイルス科や水痘帯状疱疹ウイルスが原因と考えられ、内耳の平衡感覚を司る神経が炎症するため、めまい、吐き気、頭がふらつく感覚が現れます。
発症率
前庭神経炎は成人に多く見られ、めまい全体の約5%、めまい症状全体の約15%を占めると推定されています。小児ではまれです。
診断
医師は耳と前庭機能を詳しく検査し、前庭神経の病変を確認します。必要に応じて、専門医がMRIや血液検査を行うこともあります。
治療
治療の主目的は症状の緩和です。抗嘔吐薬や抗めまい薬、ステロイドが使用されることがあります。適切な対症療法により、通常3週間程度で自然に回復します。
予後
急性期は1〜2週間の仕事休止が必要になることがあります。感染後も頭部の動きに対する過敏性が数年続くことがあり、運動能力や認知機能に軽度の影響が残ることがあります。
