CRPSの高圧酸素治療
CRPSの現在の治療法
CRPS(慢性局所疼痛症候群)は、神経損傷や組織損傷に続いて発症することが多く、痛みの管理が中心となります。主な治療法は以下の通りです。
- 神経ブロックや脊髄内へ薬剤を直接投与するポンプ装置による疼痛緩和
- 鎮痛薬、ステロイド、抗痙攣薬の投与
- 脊髄刺激や理学療法、運動療法
- 心理療法や外科的に神経を破壊する手術
患者ごとに効果は大きく異なり、疼痛が寛解に向かうケースもあれば、治療に反応しないまま機能障害が残るケースもあります。
高圧酸素治療が異なる理由
高圧酸素療法(HBOT)は、密閉された加圧チャンバー内で純酸素を吸入する治療です。酸素濃度と圧力が上がることで血液中の酸素運搬量が増大し、以下の効果が期待されます。
- 腫れや炎症の軽減
- 血行促進と組織の酸素供給改善
- 疼痛緩和と可動域の拡大
研究では、HBOT が CRPS 患者の腫脹や疼痛を軽減し、鎮痛薬の使用量を減らす効果が示されています。通常、1 回 1〜2 時間のセッションを複数回実施し、回数は担当医が判断します。
留意点
現在、米国食品医薬品局(FDA)は CRPS に対する高圧酸素療法の適応を承認していません。そのため、病院での保険適用は受けられず、治療を希望する場合は、専門のフリースタンディングクリニックを探し、自己負担で受ける必要があります。
