脚の切断手順と回復ガイド
脚の切断が必要になる場合
医師が脚の切断を決断する主な理由は以下の通りです。
- 自動車事故などの重度外傷により、脚の組織が不可逆的に損傷した場合。
- 血流不全。血液供給が不足すると脚は必要な栄養を得られず、壊死が進行します。
- 制御不能な感染症。血流に乗って全身へ広がる危険がある場合、最後の手段として切断が選択されます。
- 悪性・良性腫瘍。腫瘍が脚に広がり、除去が不可能なとき。
- 治癒しない創傷。慢性の創傷は感染リスクを高め、全身への拡散を招く恐れがあります。
- 重度の熱傷や凍傷。組織が壊死し、感染が広がりやすいため、切断が必要となります。
手術手順
脚の切断には主に以下の3種類があります。
- 膝上切断(大腿部切断)
- 膝下切断(脛部切断)
- 股関節切断(骨盤切断)
手術の目的は、義足装着に適した形で残存部(切断端)をできるだけ短く整えることです。損傷の範囲に応じて切断レベルが決まりますが、可能な限り関節を残すことが望ましいため、膝下切断が最優先で選択されます。
切断後のケアとリハビリ
切断後は、適切なリハビリテーションと切断端の管理が重要です。
- 術後数週間は腫れが続くため、切断端のサイズが安定するまで安静にします。
- 腫れが引いた後、義足のフィッティングが行われ、歩行訓練が開始されます。
- 理学療法により筋力を回復させ、歩行パターンを学びます。医師の指示に従い、切断端のケアや筋肉強化を継続することで、ほぼ100%に近い運動機能の回復が期待できます。
