テストステロン療法:子どもへの利点とリスク
テストステロン療法の概要
テストステロンは男性ホルモンで、筋肉量増加、骨の成長、性欲維持などに関与します。成人男性のテストステロン欠乏に対し、筋肉量増強や骨粗鬆症予防、前立腺がんや精巣がんの治療後のリハビリなどで広く使用されています。
子どもへの使用メリット
米国『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』によると、発達障害を抱える男児に対し、テストステロン療法が有効な場合があります。具体的には、成長・思春期遅延や、先天的に陰茎が小さい新生児睾丸捻転症の子どもに、低用量のテストステロンを長期間投与することで、陰茎長の伸長や顔面骨格の成長促進、思春期期間の短縮が報告されています。
子どもへの使用リスク
低用量であれば副作用は少ないものの、過剰投与が起こると早熟や性徴の異常、肝障害、不妊リスクが増大します。また、液体貯留、睡眠障害、赤血球増加症(ポリサイトメア)といった症状が現れることがあります。ポリサイトメアは頭痛や息切れ、めまいを引き起こすことがあります。
